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天下の名湯!有馬温泉を満喫。

PART2. 炭酸せんべいは、うまい!
昔ながらの製法をずっと守り続ける心意気。
株式会社有馬せんべい本舗
浅井悦子さん
 有馬の銘菓と言えば、炭酸せんべい。湯の成分である炭酸を使った伝統的なお菓子です。パリッとした食感とあきのこない美味しさは、どうやって作られているのでしょう。そこで、工場見学もできる「株式会社有馬せんべい本舗」にお邪魔して、おいしさのヒミツを取材してきました。

 有馬には、炭酸せんべいを作っているメーカーが数社あり、それぞれ微妙に味が違うそうですが、有馬せんべい本舗の特長は、手焼きならではの歯触りの良さと味の良さにあります。取締役の浅井悦子さんによると「お客様に、ほんまもんのおいしいおせんべいを食べていただきたい。そのために私たちは昔ながらの手作りをずっと大切にしています」とのこと。そのプロセスを実際に見せていただくことにしました。
焼きたてが食べられるシアワセ工場見学。
工場の風景
 店舗の2階が工場です。工場といっても大きな機械が並ぶオートメーション化された工場とは全く違い、まるで大ぶりの台所のような温かみがあり、炭酸せんべいが人の手で大切に作られることがひと目でわかります。

4枚1セットで焼いていく
 炭酸せんべいの原料は主に、粉と砂糖と塩と重曹、そして有馬温泉の炭酸泉です。炭酸泉を使うことによって、独特のサクサク感が生まれるそうです。有馬せんべい本舗では、吟味した粉を使い、原料にもこだわっています。これら厳選された原料をよく練り込み、せんべいの生地を作ります。

 次に生地を流し込んで薄い円形にし、4枚1セットで焼いていきます。焼きたてのせんべいはまるで薄いパンケーキのように柔らかで、いい香りがしてきます。温度が下がるとともに、あのパリパリ感が出てくるのですが、焼きたてのまだ温かいせんべいを食べさせていただきました。

焼きたてをいただきました
 ほのかな甘い香りが鼻をくすぐります。ひと口食べるとサクッといい音が。焼きたては一段とおいしい! このおいしさを体験できるのは工場見学ならです。心なしか温泉街で食べた炭酸せんべいよりも、パリパリっとしていて美味しく感じます。やはり昔ながらの手作りだからできる味なんですね。有馬せんべい本舗のこだわりが理解できます。

 さて、焼きたてのせんべいには、まだ耳がついたまま。これを機械で落としていきます。コロコロとおせんべいが回りながら耳がカットされます。その様子のカワイイこと。カットされた耳を袋詰めしたものは、お店でも買えるんです。コーンフレークのように牛乳をかけて食べるのが地元流。ちょっとおこげがついていたりして、せんべいにはない味わいが楽しめるそうです。
 きれいにカットされたせんべいは、小分けして袋詰めされ、箱や缶に詰められていきます。せんべいが焼けてから、早ければ4,5日で私たちの手元に届くとか。油を使って焼いているので、やはり早いうちに食べるのが良いそうです。
いろんな味があって、お土産にぴったり!
 有馬せんべい本舗では、定番の炭酸せんべいだけでなく、せんべいにクリームをはさみ込んだ「炭酸クリーム」や有馬の竹を焼いた竹炭入りの炭酸せんべいなど、様々な商品を販売しています。商品そのものが軽いし、バリエーションがあるのでお土産にはぴったり。ぜひ、有馬の銘菓を味わってください。
缶入り炭酸せんべい
袋入り炭酸せんべい
竹炭入り炭酸せんべい
炭酸せんべいの工場を見学して・・・。
 子供の頃はよく家にあった炭酸せんべい。一度食べだすとやめられないんですよね~。有馬せんべい本舗にお邪魔すると、うちにもあったせんべいの缶がありました!!(笑)
 出来たての温かい炭酸せんべいが食べられたのには感激でした!!手焼きは、機械で焼いたのとは全然違うと聞きましたが、本当にパリパリしていて美味しかったです。
 取材に行く前に食べたほかの炭酸せんべいより、パリパリ感が確かでおいしかったです。
 職人の方々に話を聞きましたが、本当に炭酸せんべいに対する思い入れというか、おいしいものを食べてもらいたいから、あえて昔ながらの製法で作っているという、強い強いこだわりを感じました。
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