我孫子市の名所・文化
手賀沼に集い、育った文化を知る
手賀沼のほとりは、明治のころから別荘地として様々な文化人に注目されました。我孫子を別荘地として選んだ人々は、忙しい日常から抜け出し、週末の余暇を楽しみました。そして、現在も彼らが楽しんでいた風景が残っています。その面影をたどって、往時の我孫子を感じてみませんか。
手賀沼のほとりにつどった文化人たち
我孫子のシンボル 手賀沼。大正時代、そのほとりには白樺派の文人たちをはじめ各界の著名人がその景観に魅せられやって来ました。
我孫子市杉村楚人冠記念館
新聞社の近代化に貢献した杉村楚人冠
杉村楚人冠(すぎむらそじんかん(本名広太郎:こうたろう))は、明治末期から昭和前期に朝日新聞社を中心に活躍した国際的ジャーナリストです。欧米の新聞機構を積極的に取り入れ、新聞社の近代化を目指しました。新聞の情報をコンパクトに保存するために縮刷版を企画したのも楚人冠です。
楚人冠は、明治後期この地に別荘を求め、関東大震災を機に一家で我孫子に転居しました。ちょうどそのころ手賀沼の干拓が計画されていましたが、手賀沼の景観を愛した楚人冠は、中心となって手賀沼の干拓に反対し、風光明媚な郊外住宅地、観光地としての我孫子の発展に尽力しました。一方、俳句結社「湖畔吟社」を主宰するなど我孫子の人々と親しく交わり、文化の振興にも貢献しました。楚人冠の住んでいた邸宅は当時の面影を残したまま修復し、記念館として一般公開しています。
所在地 | 我孫子市緑2-5-5 |
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電話番号 | 04-7182-8578 |
アクセス | JR「我孫子駅」南口から徒歩9分 |
関連サイト | 我孫子市杉村楚人冠記念館 - 我孫子市公式ウェブサイト |
我孫子市白樺文学館
雑誌『白樺』を彩った人々
明治末期から大正時代にかけて出版された雑誌『白樺』は、当時最先端の西洋絵画や彫刻を紹介した画期的な雑誌でした。民藝運動(みんげいうんどう)の柳宗悦(やなぎ むねよし)、小説の神様志賀直哉(しが なおや)、新しき村の武者小路実篤(むしゃこうじ さねあつ)など大正時代の文化を代表する人々が手賀沼のほとりに文士村を形成しました。白樺文学館は白樺文人たちの活動を次代に伝えていくために設立されました。
雑誌『白樺』初版本全160冊、民藝運動機関誌『工藝』全120冊、志賀の草稿、書簡をはじめ、民藝運動のバーナード・リーチ、芹沢銈介(せりざわ けいすけ)、濱田庄司(はまだ しょうじ)、富本憲吉(とみもと けんきち)、棟方志功(むなかた しこう)等の作品を展示しています。また音楽室では柳宗悦の妻で声楽家の柳兼子(やなぎ かねこ)84歳の歌声をご鑑賞いただけます。
所在地 | 我孫子市緑2-11-8 |
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電話番号 | 04-7169-8468 |
アクセス | JR「我孫子駅」南口から徒歩14分 JR「我孫子駅」南口からバスで東我孫子車庫行きまたは、湖北駅南口行き「アビスタ前」バス停下車、徒歩3分 |
関連サイト | 我孫子市白樺文学館 - 我孫子市公式ウェブサイト |
旧村川別荘
日本の西洋史学を確立させた歴史家の別荘
ハケの道沿いには、唯一建物が残る別荘があります。風が吹くと悠々とたなびく竹林が目印の旧村川別荘。旧村川別荘は大正6(1917)年に設けられた別荘です。別荘のあるじは村川堅固(むらかわ けんご)。日本の西洋史学を確立した歴史家として知られています。当時、別荘からは眼下に手賀沼が広がり、堅固は水辺の風景を楽しむとともに、大好きな釣りに打ち込んだと言います。
その後、別荘はやはり西洋史学者となった息子堅太郎(けんたろう)に引き継がれました。平成になってその堅太郎も没し、時の流れに滅失するかと思われた別荘でしたが、遺族と我孫子市民の熱意によって残されました。現在では、市民によるボランティアガイドが常駐し、ご案内しています。また、昔ながらの風情を感じていただけるよう、四季折々に催しものを行っています。
所在地 | 我孫子市寿2-27-9 |
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電話番号 | 04-7185-1583 |
アクセス | JR「我孫子駅」南口から徒歩25分 JR「我孫子駅」南口からバスで「市役所」下車、徒歩5分 |
関連サイト | 旧村川別荘へどうぞ! - 我孫子市公式ウェブサイト |
我孫子市の歳時記(イベント情報)
アビシルベまつり
市内の観光案内所我孫子インフォメーションセンター(愛称:アビシルベ)で、2月に開催されます。
※平成25年度以降、開催時期が変更される可能性があります。
所在地 | アビシルベ、アビイクオーレ、けやきプラザ前広場 |
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電話番号 | 04-7100-0014 |
アクセス | JR「我孫子駅」南口から徒歩1分 |
布佐新緑まつり
布佐駅前を中心に、4月に開催(5月初旬開催の場合あり)します。花の無料配布や、フリーマーケットなどが行われます。
所在地 | 布佐駅東口大通り |
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電話番号 | 090-8686-2091(実行委員会 橋本) |
アクセス | JR「布佐駅」から徒歩約3分 |
手賀沼トライアスロン
手賀沼トライアスロンは、平成18年から、きれいな手賀沼の水辺や水資源の大切さを知ってもらうために開催されています。
所在地 | 手賀沼自然ふれあい緑道 |
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電話番号 | 080-5019-8554(運営事務局) |
手賀沼花火大会
8月には手賀沼で花火が打ち上げられます。水中花火がとってもきれいです。
所在地 | (我孫子会場)手賀沼公園・ふれあいライン |
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電話番号 | 04-7182-3131(我孫子市商工会) |
アクセス | JR「我孫子駅」南口から徒歩10分 |
関連サイト | 手賀沼花火大会 - 我孫子市公式ウェブサイト |
子之神大黒天(火渡り)
お札を燃やしたおき火の上を山伏姿の僧侶がはだしで歩きます。10月に子之神大黒天で行われます。
所在地 | 我孫子市寿2-17-10 |
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電話番号 | 04-7182-2239 |
アクセス | JR「我孫子駅」から阪東バスで「子の神大黒天入口」下車 |
郷土芸能祭
市内に古くから伝わる民俗芸能と日本古来の伝統的な笛・太鼓によるお囃子の祭典です。12月に湖北地区公民館で開催します。民俗芸能を伝承している市内の団体(3)のほか、小学校(3)・中学校(1)の郷土芸能クラブも参加します。
所在地 | 我孫子市中里81-3(湖北地区公民館) |
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電話番号 | 04-7185-1601 |
アクセス | JR「湖北駅」北口から北東へ徒歩15分 |
あびこふるさと会
ひょっとこ睦