糸魚川市で憩い・楽しむ
5億年の大地の歴史
日本初の世界ジオパーク。
糸魚川は、まさに「地質のデパート」。年代幅は5億年以上あり、日本列島の形成の生い立ちも語ることができます。地質遺産のほか、地域の歴史や動植物、文化遺産など見どころは様々。
糸魚川世界ジオパーク
「ジオパーク」とは?
人と大地の関係を楽しみながら学習できる大地の公園です。
すばらしい景観や貴重な動植物をはじめ、文化や歴史、さらにはおいしい食べ物や温泉など、大地の上のすべてのものをまるごと楽しむ、大地のまるごとテーマパークといえます。
※「糸魚川ジオパーク」は、2008(平成20)年12月8日に日本ジオパークに認定されました。また2009(平成21)年8月22日には、北海道の「洞爺湖有珠山ジオパーク」、長崎県の「島原半島ジオパーク」とともに日本初の世界ジオパークに認定されました。
関連サイト | 糸魚川世界ジオパーク - 日本初の世界ジオパーク認定 糸魚川世界ジオパーク/糸魚川市 |
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糸魚川ジオパークの魅力
糸魚川ジオパークの最大の特徴は、日本列島を南北に横断する巨大な地質の溝「フォッサマグナ」と、糸魚川市のほぼ中央を通る、フォッサマグナの西側の断層「糸魚川 - 静岡構造線(糸静線)」にあります。糸静線より西の大地からは5億年も前に生まれたヒスイが、東の大地には生まれて間もない3,000歳(年)の焼山が顔をのぞかせており、新旧の大地が隣り合わせになった糸魚川ジオパークには、悠久の大地の歴史が凝縮されています。また、日本列島を東西に分ける糸静線は、文化、習慣、風俗、言語等の境界線でもあり、糸魚川ジオパークは東西文化の分岐点または混在地域です。このように、糸魚川ジオパークには大地の不思議と多様性が凝縮されているのです。
多様なのは歴史だけではありません。日本海に落ち込む断崖が一気に大地を駆け上がり、3,000メートル級の北アルプスの山々へ繋がる大地の標高差は豊かな植物と環境を生み出しており、そこに息づく動物の種類も驚くほど豊富です。豊かな食、文化にも恵まれた糸魚川ジオパークは、大地を語る魅力が絶えません。
糸魚川に広がるジオサイト
市振
市振は県立自然公園に指定されています。海岸は砂利浜であり、波で磨かれた手のひらサイズの石で埋め尽くされ、二枚貝の化石が見つかることもあります。
親不知
北アルプスが日本海に落ち込む断崖絶壁が約10キロメートルも続き、「天下の険」として知られる親不知。 西と東をつなぐ北陸道は、明治時代までは波打ち際を通行しなければならない非常に危険な道でした。
青海海岸
ヒスイを山岳地域から運んでくる二つの主要河川、姫川と青海川の間に青海海岸があります。この海岸は砂利浜であり、ヒスイをはじめ多種多様な手のひらサイズの岩石を観察でき、岩石学習には最適の海岸です。
青海川ヒスイ峡
青海川流域には、ヒスイや蛇紋岩、希少な鉱物があり、太古(約5億年~約2億年)に起こった地質現象を間近で観察でき、触れることができます。
今井
西回りの塩の道が通り、虫川の関所跡、不動滝などがあります。糸魚川 - 静岡構造線の西側に位置する姫川河口左岸部にあたります。
糸静線・塩の道(北部)
日本列島を東西に二分する糸魚川 - 静岡構造線(糸静線)は、フォッサマグナの西縁を境する大断層です。断層はほぼ姫川に沿いますが、根小屋 - 北小谷間は、姫川東の山間部を通ります。断層に沿ってなだらかな勾配の地形ができました。これらの低地を結んで、塩の道(国史跡)ができました。
マイコミ平
黒姫山の南部に位置する石灰岩地帯。一帯には、ドリーネ・ポノール・竪型洞窟などのカルスト地形が発達します。
橋立金山
橋立金山の坑口・精錬所跡やジュラ紀の化石があります。橋立金山は、越後の戦国大名、上杉謙信が採掘していたと伝えらえる金山です。
小滝川ヒスイ峡
小滝川ヒスイ峡(国天然記念物)は、1939(昭和14)年に確認された日本最初のヒスイ産地です。
栂海新道
標高3,000メートルの北アルプスと日本海(0メートル)をつなぐ栂海新道は、全長27キロメートルに及ぶ長大な縦走登山道です。
姫川渓谷(大糸線)
「走るジオパーク」キハ120に乗車して、四季それぞれで美しさが変わる姫川沿いの景観を楽しめます。
糸静線・塩の道(南部)
塩の道沿線には、杉之当の大スギ、白池、塩の道資料館などがあり、歩いた後には塩の道温泉で疲れを癒せます。
姫川渓谷
姫川渓谷は、姫川が隆起する大地を激しく削ってできた、深さ200~500メートルの渓谷です。
蓮華
中部山岳国立公園の北端部に位置し、1902(明治35)年に、山崎直方(東大教授)によって、わが国最初の氷河地形が確認されたところです。
糸魚川海岸
ヒスイ海岸の愛称で親しまれている海岸で、ヒスイを探して散歩している方も多くいます。
美山公園・博物館
美山公園内にフォッサマグナミュージアム、長者ケ原考古館などの博物館があり糸魚川ジオパークをよく知るのに最適です。
月不見の池
月不見の池は、地すべり地の地下を流れ下った巨礫集積地の湧水です。フジが自生する池の周囲は、遊歩道が整備され新潟県森林浴の森100選に選ばれています。
海谷渓谷
荒々しいたたずまいを見せる海谷渓谷は、フォッサマグナが海だったころ(約300万年前)にできた海底火山噴出物(海川火山岩類)を刻んでできあがりました。
雨飾山
「久恋の山」として紹介される雨飾山は、日本百名山の記述の中で他との違いが際立ち、文章に憧れてやってくる登山者も多くみえます。
焼山
焼山(2,400メートル)はフォッサマグナ最北端の火山であり、約3,000年前に誕生した若い火山です。山体は、成長した溶岩ドームで、今も水蒸気を上げています。
弁天岩
フォッサマグナの海底に火山が生じ(約100万年前)、その火山噴出物は弁天岩やトットコ岩となり、また漁礁となって良港ができ、北前船の交易で栄えました。「はがせ船」などの絵馬(国指定重要有形民俗文化財)が奉納された白山神社があります。
神道山
ふもとの棚田は、フォッサマグナの海底にたまった地層の地すべり地です。さらに奥には、鉾ヶ岳(1,316メートル)がひかえ、春遅くまで雪をたたえ、豊富な地下水の源となっています。また、近くには1,088段の階段がある神道山公園もあります。
権現岳
権現岳(1,104メートル)は、鉾ヶ岳の前衛峰であり、その名のとおり信仰の対象となっています。この地域一帯には、天然ガスが自噴し、集落で煮炊きに利用されており、また、温泉も湧出していて温泉宿もあります。
筒石・浜徳合
筒石の家並みは、背後にせまる山々と海岸線のわずかな平地にあるため、多くの木造家屋は3階建てで、隣と壁を共有する珍しい建築様式です。
観光・レジャー
高浪の池
糸魚川を代表する観光地。4メートルもの巨大魚が棲むといわれる高原の湖で、水面には全山石灰岩の明星山を映し、雄大な景観を楽しむことができます。また、近くにある小滝川ヒスイ峡では、巨大なヒスイ原石を見ることができ、「ヒスイ峡フィッシングパーク」では手軽に渓流釣りを楽しむことができます。
所在地 | 糸魚川市大字小滝19336 |
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電話番号 | 025-556-2327(高浪の池高原交流センター) |
アクセス | JR大糸線「小滝駅」から徒歩120分、北陸自動車道「糸魚川IC」から車で40分 |
グリーンパーク親不知
親不知海岸から約15分の距離にある、海と山の前線基地「グリーンパーク親不知」は海遊び山遊びの基点となり様々な体験ができます。標高430メートルの高台にあり、キャンプ場としても使えるワイドな公園です。バンガロー3棟・温水シャワー施設も完備しています。
所在地 | 糸魚川市大字外波 |
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電話番号 | 025-562-2260(糸魚川市役所青海事務所振興係) |
アクセス | 「親不知IC」から車で20分 |
マリンドリーム能生
国道8号沿いにある道の駅で、日本一のベニズワイガニ直売所「かにや横丁」があります。また、近くの能生漁港で水揚げされた新鮮な魚介類も所狭しと販売されています。施設内には展望台や遊具広場、実習船を改造した資料館などもあり、多くの観光客が訪れます。
所在地 | 糸魚川市能生小泊3596-2 |
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電話番号 | 025-566-3456 |
アクセス | 北陸本線「能生駅」または北陸自動車道「能生IC」から車で約5分 |
関連サイト | 日本一のベニズワイガニ直売所・マリンドリーム能生 |